竜50銭銀貨とは

 

 

竜50銭銀貨は、1873年の明治6年に発行された、額面50銭の銀貨です。

 

重さ約13.5g、品位は銀80%と銅20%、直径約30.1mm、厚み約2.1mmで、表面には竜の図案と「大日本」の国名、裏面には「五十銭」の文字と国章が描かれています。

 

この銀貨は補助貨幣として新貨条例の下で発行され、明治38年まで定期的に製造されました。

 

特に希少価値の高い年銘は、明治7年、9年、10年、13年で、中でも明治13年銘は特に珍しく高額で取引されることがあります。

 

偽物の見分け方として、重さ、サイズ、デザインの精密さ、側面の溝などが挙げられます。

 

さらに、竜50銭銀貨には「手替わり」と呼ばれるデザインの違いが存在し、「長年・中年」や「上切・下切」といった種類があります。

 

この手替わりの存在も収集家には大きな魅力となっています。

 

また、明治時代には竜50銭銀貨以外にも竜がデザインされた20銭、10銭、5銭の銀貨が製造されており、それぞれが時代背景やデザインで異なる特色を持っています。

 

これらの銀貨もコレクションの対象となっています。