由水十久について

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由水十久について

 

 

由水十久とはどんな着物作家?
由水十久は1913年に金沢市生まれの加賀友禅作家。14歳で京都へ出て、友禅作家・紺谷静蕉氏に師事し、友禅染めの基本を学びました。独立後は金沢に戻り、独自のスタイルで友禅作家として名声を築きました。1977年には伝統工芸士、翌年には石川県の指定無形文化財「加賀友禅」保持者に認定され、多くの作品を生み出しました。

 

由水十久の友禅は人物をモチーフにしている?
由水十久の作品の大きな特徴は、人物をモチーフにしたデザインです。彼は特に「唐子」や「わらべ」と呼ばれる子どもの姿を多用しました。加賀友禅の伝統的な写実性に、独自の人物造形方法を加えることで、独特の世界観を作り出しています。

 

由水十久の作品は「落款」に注目!
由水十久の作品を識別するためには、落款(サインや印)に注目する必要があります。初代の落款は細長い長方形で、書体が独特です。二代目の落款は細長い六角形に配置されています。初代と二代目では落款が異なりますので、作品の識別に役立ちます。

 

由水十久の作品紹介
加賀友禅名古屋帯『虫籠と童子』: 子どもが虫籠を持っている様子が描かれており、野菊を背景にした夏の情景が表現されています。
加賀友禅訪問着『風車』: 元気に駆け回る子どもと風車が描かれており、生命讃歌と喜びを表現しています。えんじ色の生地が大人っぽさを加えています。
加賀友禅訪問着『歌合』: 平安時代の貴族たちが歌を詠んでいる姿が描かれており、一人ひとりの表情や衣装が丁寧に描かれています。
由水十久の作品は、その独特の世界観と細かな表現で多くの人々に愛されており、彼の死後も二代目によってその伝統と技術が受け継がれています。彼の作品は美術館にも展示され、加賀友禅の魅力を今に伝えています。