伊達弥助について

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伊達弥助について

 

 

伊達弥助は幕末から続く老舗西陣織屋「井筒屋」の当主。世襲制で、当主は全員が「伊達弥助」を名乗り、特に4代目と5代目は西陣織発展に寄与したことで知られます。

 

4代目弥助(1813年生)は、明治維新後に当主となり、友禅染めとビロードを組み合わせる新技法を開発。1873年、オーストリアのウィーン万国博覧会に日本代表として参加し、西洋織物技術に触れたものの、西陣織の伝統技術を守る決断をします。

 

5代目弥助(1838年生)は、派手さを避け、日本画や彫刻など伝統デザイン研究に没頭。西陣織界に「錆織」を導入し、その枯淡な美しさで高く評価されました。内国勧業博覧会や工業物産会で重要な役割を果たし、明治天皇から「帝室技芸員」の称号を受け、国民福祉にも尽力。

 

伊達弥助の西陣織は、その繊細で深みのある色使いと独特のデザインが特徴です。買取市場でも高い評価を受ける彼らの作品は、日本の伝統工芸の深い魅力を今に伝えます。