玉那覇有公について

 

 

玉那覇有公は、沖縄伝統の染物「紅型」で名を馳せた人間国宝の着物作家です。彼の作品は、「二枚異型」という独特の技法や鮮やかな色彩、美しい草花のデザインで知られています。

 

玉那覇有公の経歴
玉那覇有公は1936年に沖縄県石垣島で生まれ、初めは鉄工所で働いていましたが、那覇市で紅型の道に進みます。後に紅型の名家「城間家」の娘と結婚し、義父の城間栄喜から紅型の技術を学びました。1996年には紅型師としては史上初の人間国宝に認定されました。

 

重要無形文化財「紅型」について
紅型は沖縄の伝統的な染物で、鮮やかな色彩と独特の文様が特徴です。琉球王朝時代には上級階級の礼装として用いられ、戦後の復興によって再びその価値が認められるようになりました。

 

玉那覇有公の作品紹介

 

芭蕉布両面紅入り藍形:1978年の第25回日本伝統工芸展で出品された、希少価値の高い芭蕉布を使用した作品。
苧麻地紅型着物「でいごの花」:1988年の日本伝統工芸展で出品された、デイゴの花をあしらった芋麻を使用した作品。
苧麻地紅型両面着物「草花」:1991年の日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞した、両面染めの高度な技術が評価された作品。
玉那覇有公の着物買取価格
玉那覇有公の作品は、その希少性と美しさから高い評価を受けており、状態が良ければ相応に高価な買取価格が期待できます。

 

玉那覇有公の作品は、沖縄の美しい自然や文化を体現しており、着物愛好家や文化史に興味を持つ人々にとって、その価値は計り知れません。彼の織りなす紅型は、日本の伝統工芸の美しさを今に伝える重要な財産と言えるでしょう。