「竜文切手」の価値とは？

竜文切手は日本が初めて発行した切手であり、1871年（明治4年）に誕生しました。その特異なデザインと歴史的背景から、多くのコレクターに注目されています。この記事では、竜文切手の魅力やその価値について詳しく解説いたします。

竜文切手は、名前の通り竜の図が描かれた切手です。額面には「文」という単位が使用され、和紙に印刷されています。目打や裏糊が存在せず、国名表記もない点が特徴です。さらに、19.5mm四方という正方形で、日本が発行した切手の中で最小のサイズを誇ります。

竜文切手には4種類があり、それぞれ「銭四十八文」「銭百文」「銭二百文」「銭五百文」の額面が存在します。色分けが工夫されており、48文切手は茶色、100文切手は青色、200文切手は赤色、500文切手は緑色となっています。

竜文切手の後には「竜銭切手」が発行されました。これは、新貨条例によって「園（円）」が導入されたための変遷です。竜銭切手は目打や裏糊が付けられるように進化しましたが、市場に出回る期間は短かったと言われています。

現存する竜文切手は少なく、そのための高値が付くことがあります。特に手刷りのため、印刷のバランスや不備によって価格が変動することも。さらに、切手の状態や額面、エディションによってもその価値は大きく変わります。

竜文切手は日本の歴史と切手収集の世界で非常に価値のあるアイテムです。手元に保有している方は、その価値を知り、大切に保管することをおすすめします。